回復への道のり
暗闇の中にいたあの日から、もう一度走り出すまで。
突然の異変と宣告
体のだるさ、手の痺れ、足の脱力。近所の内科から紹介された大病院で、握力を確認された瞬間に即入院が決まりました。
「ギラン・バレー症候群の可能性が高い」。
初めて聞く病名に実感はなく、ただ「横になれて助かった」というのが本音でした。
おにぎりと涙
起き上がることも、食事を摂ることもできない日々。
免疫グロブリン点滴治療と、毎日の筋力検査。
そんな中、看護師さんが握ってくれたおむすび。
やっと食事ができた時、涙が出るほど嬉しかったことを覚えています。
少しずつ座れるようになり、リハビリが始まりました。
日常への帰還
4週間目にようやく外泊が許可され、
帰宅して夕飯を作った時の喜びは忘れられません。
しかし、体力は戻っておらず、
退院後も杖が手放せない期間が長く続きました。
その後、体調悪化で再入院し、2回目の治療も経験しました。
「私、走れた!」
10年ほど杖を持ち続けていましたが、
ある日、信号が変わりそうでとっさに走った時、気づいたのです。
「えっ、走れてる…!」
あの瞬間の感動は、今でも胸に強く残っています。
あきらめかけていた「日常」が、そこにはありました。